この投稿は Snow Monkey Advent Calendar 2021 の4日目の記事として書いています。
Snow Monkey Advent Calendarに参加すること自体初めてですが、今回は「Snow Monkeyのおかげで◯◯◯」を紹介したいと思います。

制作スピードが上がりました

わたしは、少人数の制作会社に属していて小〜中規模の案件を手がけることが多く、そのほとんどをWordPressで制作しています。
ブロックエディタが登場する前は、いわゆるオレオレテーマ(社内で作った独自テーマ)を案件やデザインごとに調整・カスタマイズして制作していました。

Snow Monkeyを使うことで、いちばん大きく変化したのは

デザインとコーディングにかける時間

だと感じていて、これがいろいろなことに作用しています。

ワイヤーフレーム?つくらない

これまでは営業担当が打ち合わせしてきた内容や業種などを踏まえてサイトマップやワイヤーフレームを作成、そのあとにデザインを施し数回の直しがあってコーディング・・・デモサイトを組んで・・・みたいな流れでした。

初めてウェブサイトをつくるようなクライアントには資料を使って説明します

いまでも従来どおりの流れでやることもありますが、Snow Monkeyを使うようになってから、案件によってはワイヤーフレームを作らなくなりました。
誤解があるといけないので補足をしますが、デザイナー自身がラフスケッチを描いたり、社内で共有するためのワイヤーフレーム(のようなもの)、一部の要素の装飾などは作りますが、クライアントに提示するためのワイヤーフレームは作らなくなったという意味です。
※ワイヤーフレームはデザイナーの思考を整理するための工程/ツールだと思います。

とはいえ、完成イメージを知らないまま進めることはできませんので、モックアップとプロトタイプの中間のようなものをSnow Monkeyで仮組みします。
おもにトップページと一部の特徴的なコンテンツなどになりますが、仮組みしたサイトやそれを画像にしたものを提示します(この時点でビジュアル的なご要望はある程度反映させておきます)。
デザインチェックを経て次の工程に進みますが、すでに仮組みしてあるので、それを修整したり、必要な機能の実装、細部の調整をして完成に近づけることが最短でできるようになりました。
これはとても大きな変化です。

ブロックエディタ以前のWordPress(独自テーマを使用)では、デザインチェックの前にモックアップをつくることなどあり得なかったので、Snow Monkeyに限ったことではありませんが、ブロックエディタの最大のメリットです。
それに加え、これまで特定のデザイナーやコーダーでないと進められなかった工程がほかの人でも対応できるようになったのは、スピードアップや効率化に大きく貢献していると感じています。

未経験の新入社員が短期間で売上に貢献!

ブロックエディタに対応した国産テーマを社内で活用し始めた頃、ウェブデザイナーの職業訓練を終えた未経験者(女性)が入社してきました。
業界未経験の彼女が稼げるようになるには、ある程度の期間が必要だと考えていましたが、入社して間もなく、先輩からアドバイスを受けながら制作したサイトを納品することできました(CSSによるカスタマイズのみ。このとき使用したテーマはSWELLでした)。

人材育成に多くの時間やコストをかけられない小規模の場合、未経験者が短期間で成果を上げる仕組みがあるのはとても良いことで、それは本人の自信や成長にもつながります。
その彼女、いまではSnow Monkeyのフックを使ったカスタマイズにも積極的に挑戦したり、苦手と言っていたデザインも頑張って取り組んでいるようで、素直に嬉しく感じます。
もしかしてこれは、Snow Monkeyをはじめとするテーマ(とその開発者さん)のおかげかもしれません!

イメージ PHOTO AC

残業が減りました

受託会社ではよくあることだと思いますが、制作チームでスケジュール管理をしていても、お客さんの希望で納期が変更になって他と被ったり、何らかの理由で止まっていた案件が急に動き出したり、社長の(知り合いの会社の急ぎ)案件をねじ込んだりすると、担当しているデザイナーやコーダーの負荷が一気に多くなってしまいます。
分散できるだけの人員がいればなんてことはないと思いますが、案件によってはスキル不足でフォローできなかったり、納期が重なっているとフォローする余裕もなくなり、残業で補うのが日常になっていましたが、Snow Monkeyを使うようになってからは、フォローできる範囲が広がり、担当者の負担も軽減され、社内全体の残業時間を減らす要因になっています。しかも売上は下がっていない。これ大事ですよね。

コミュニティに参加するキッカケができました

Snow Monkey ミートアップやWP ZoomUPに参加

これまでWordCampをはじめとするWordPressコミュニティに参加したことがありませんでしたが、いくつかのオンラインイベントに参加したのはSnow Monkeyがキッカケになっていると思います。
どうしてこれまで参加してこなかったのか、今になって後悔してます(笑)。

スキルアップにつながるサポートフォーラム

自分自身のスキルアップにもつながると考え、積極的に回答するようになりました。
適切な回答はできませんが、なるべく多くの人にSnow Monkeyっていいね!につながればいいなと思います。
ちょっとしたことでも質問するって大切です。ぜひ活用してください!

変な勢い(チャレンジ精神)出た

Snow Monkey(MONKEY WRENCH INC.)グッズをつくりました

オレインさんYouTubeチャンネルのライブ配信のチャットで、自分の発言がキッカケ(勢い)でSnow Monkeyの開発者・キタジマ氏の法人化記念Tシャツとステッカーを作らせていただきました。
Tシャツは、シルクスクリーン印刷なので、塗膜もしっかり・キレイです。
5.6オンスのヘビーウェイトのボディは着心地も良く自分用に複数枚確保しているので、ほぼ毎日着ています(笑)

オンラインショップの開設

BASEやSTORESでも手軽にオンラインショップはつくれますが、せっかくなので、WordPress+WooCommerce+Snow Monkey(WWS)で組み、Stripeを契約して2日程度でオンラインショップを開設しました。
告知がヘタで繁盛していませんが、今後も余裕があったらほかのグッズもつくってみたいと思います。

独自テーマでつくっていた頃がすでに懐かしい

渋沢栄一を主人公にした、NHK大河ドラマ「青天を衝け」の撮影セットや衣装などを展示する「大河ドラマ館」の公式ウェブサイトを昨年の秋に制作しましたが、自分にとって独自テーマを使った最後のサイトだと思います。
たった1年前のことですが、すごく昔のように感じるほど、独自テーマから離れてしまいました。
今はメンテナンスで触れる程度ですが、独自テーマのコードを見るたび、毎回これをやっていたのかと思うとゾッとします。
正直そこには戻りたくないですね。

おしまいに

前の3名のブログ、すごく勉強になるので、ぜひ読んでみてください。

megane9988さん
みしま@昼型さん
Olein_jpさん

そろそろ締めの言葉に入りたいと思います。

まずは、Snow Monkey Advent Calendar 2021にこの順番でエントリーしたのは失敗しました。
このブログは全般的に薄い内容ですが、後発で初参加の方(いるのかな?)のプレッシャーを下げられたんじゃないかと思います。

この1年半、Snow Monkeyを使うようになり、初めてWordPressを触ったときと同じ感覚のワクワクを感じながら楽しく仕事ができました。
いつになるかわかりませんが、リアルなイベントが開催されることがあれば、ぜひ皆さんにもお会いしたいです!
それでは。

 

この記事を書いた人

GONSY

印刷会社のグラフィックデザイナーだった1998年に「会社案内」のHTML化をきっかけにWebの世界へ。
WordPressはMEから使っているけどプログラムスキルは一向に上がらない。WooCommerceは2018年から。忘れっぽくなってきたので、試したこと、実装方法を記録するためにブログをスタート。
最近、WordPress、WooCommerce、Snow Monkeyがおもしろいと感じるおじさん。