この記事は、Snow Monkey / unitone Advent Calendar 2022の3日目の記事となります。

昨日は、気軽に美しいサイトがつくれる「類人猿」を提供している株式会社mgnの代表でもある @megane9988 さんの「snow monkeyのフィルターを使ったカスタマイズでよく利用するもの」でした。
実用的なフックの書き方がとても参考になりました。

コードが苦手な私からすると、こうした応用編のような記事は本当にありがたいです。
けっこういい歳のおじさんですが、WordPressやSnow Monkeyなど、Web(サイト)制作に関しての好奇心は絶えることがなさそうです。

さてさて・・・今回もエントリーはしたものの、書くことがまとまってなかったので、2022年のSnow Monkeyを使った案件の振り返りをしてみます。

2022年を振り返る

Snow Monkeyを使いはじめて約2年半。
はじめの頃に比べたらだいぶ使い慣れ、Snow Monkeyの恩恵を受けています。キタジマさん、あざす!
所属する制作会社のメンバー内でもSnow Monkeyは欠かせない存在で、今年は月に1本以上のペースでSnow Monkeyを使って制作しました。(新規案件のほとんどがSnow Monkey)
そのなかでも、 WordPress+WooCommerce+Snow Monkey(このブログタイトルのWWSはここから)のサイトが印象深いです。
Snow Monkeyフォーラムで見かけた方もいると思います。

人形の島田

お節句の人形を扱うお店のサイトですが、木目込(きめこみ)人形の第一人者である「石川潤平」作の店内展示が非常に多く、カタログのような見せ方+EC機能を希望されていました。
ただ、作家さんの意向で対面販売のみの作品が多く、ECとしての機能は盛り込んでいますが、通販非対応の商品と混在して紹介するために少しだけ工夫しました。

少し脱線しますが、今回のサイトを制作する際、英語圏の情報を調べてましたが、海外にはWooCommerceのカートや決済機能を使わず、商品カタログとして利用しているサイトにいくつか出会いました(記録はしてません)。
WooCommerceを使うことで、商品登録やその管理が比較的ラク(CSVで一括登録が標準装備など)になることもあり、商品点数の多い場合はとくに有効だと思いました。

話しを戻します。
具体的にどんなことをしたかというと、商品を登録する画面にAdvanced Custom Fields(無料版)(以下「ACF」)を使い、運営者さんが簡単に販売可否を設定できるようにしました。(下図)

商品登録画面にACFで機能追加

設置(表示)は簡単です。
カスタマフィールドの「設定」内のルールで「商品」を選べば勝手にやってくれます。

投稿タイプ→「商品」を選択すれば、商品編集画面に表示される。

また、この情報は商品一覧画面にも反映させ、個別の商品編集画面に入らなくてもわかるようにしました。

商品一覧画面
実際の商品ページのカートボタン付近

このように価格を非表示になり、(下図には含めてませんが)カートボタンもありません。

左は通販対応、右が非対応の商品ページの情報

この部分は、ACFの「真/偽」を条件として、フックで価格やカートボタンの表示をコントロールしています。
今回は振り返りなので具体的なコードは割愛します。(いずれ記事にせねば!)
気になった方はフォーラムかコメントで!

このサイトは、細かな部分までフックを書いていろんな表示を変えていて「魔改造」と言われれば否定はしません。
お客さんの要望を踏まえ、ブロックエディターやSnow Monkeyの利便性を活かしつつ、運営のしやすさをプラスしたりWooCommerceのウィークポイントを自分なりに取り除いたつもりです。
なので、2022年のなかでも印象深いサイトになりました。

ShopifyやASPなどで構築したほうが安全かつ確実(!?)、操作レクチャーをしたりやマニュアル制作、アップデートの多いWordPressやWooCommerceは手間がかかり推奨はしませんが、お客さんがこの環境を理解してくれれば採用してみても良いと思います。

余談 その1

もう1つ印象に残ったサイトを紹介します。
後輩くんが担当した温泉旅館(ホテル)のサイトですが、リニューアル後、AIを使ったWeb広告の効果もありますが、自社サイトからの予約率がリニューアル前よりも格段に上がり、運営についてもブロックエディターになったのをきっかけに担当者が自身で更新できるようになり高評価につながりました。
先日も料理撮影で訪れましたが、平日にもかかわらず、前日は満室だったそうです。
良かったら泊まってみてください🙇‍

伊香保温泉 ホテル天坊

このサイト、見方によっては「魔改造」に感じるかもしれませんが、フックはほとんど書いてません。
これもSnow Monkeyだからかもしれないですね。やっぱいいなぁ〜Snow Monkey(キタジマさん、あざす)!!

余談 その2

これはSnow Monkeyの振り返りでもなく、本当に余談なんですが、所属する会社は結構な数の保守契約をしていただいているんですが、制作会社さんってどう管理されているんでしょうか?
私の所属する会社では、MainWPというプラグインを使ってWordPressのサイト状況の管理をしています。
既知の情報ならすっ飛ばしてください🙇‍

このプラグイン(親:マネージャー)を外部から遮断したサーバーに設置したWordPressにインストールしています。
顧客のサイト(子:クライアント)には、そのサイトの状況を送るためのプラグインを入れておきます。(MainWP Child:以下)

この組み合わせでできる最大のメリットは、クライアントのWordPress、プラグイン、テーマなどが一覧できることです。
もちろん、各バージョンやサーバーの情報、投稿や固定ページの更新状況などの確認が可能です。
また、マネージャーからクライアントのWordPressへのログインも容易にでき、とても便利です。
ウチではやっていませんが、マネージャーから各アップデートもワンクリックで可能です。
このプラグインを導入するまでは、個別に巡回してスプレッドシートに入力していましたが、見落としや重複があり、状況を把握するだけでかなりの手間がかかっていました。
多くのWordPressを管理されている方にはおすすめしたいプラグインです。

日本語に翻訳されていないプラグインなので、使いにくい方はぜひ翻訳してください。

日本人の方が解説されている動画がありましたので貼っておきます。

おしまいに

まとまりのない内容になってしまいましたが、2022年を振り返ってみると、Snow Monkeyにはいろんな意味で助かっているなぁと感じています。

どんな味付けにも染まる。
高級お出汁のような WordPress テーマです。

https://snow-monkey.2inc.org/

2022年を振り返りつつ、来年もまたこの丁寧につくられた出汁を濁さず、よい味付けができるように心がけていこうと思います。
それでは皆様、今後もよろしくお願いいたします。

GONSY

この記事を書いた人

GONSY

印刷会社のグラフィックデザイナーだった1998年に「会社案内」のHTML化をきっかけにWebの世界へ。
WordPressはMEから使っているけどプログラムスキルは一向に上がらない。WooCommerceは2018年から。忘れっぽくなってきたので、試したこと、実装方法を記録するためにブログをスタート。
最近、WordPress、WooCommerce、Snow Monkeyがおもしろいと感じるおじさん。